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ブログに記事作り忘れてそのままになっていたのですが、なんだかんだでありがたいことにフル版が1000再生を越えていたので、動画記事を作っておこうと思います。
【ニコニコ動画】【海歌シンオリジナル曲】ユクスキュルの壁(Full ver.)【UTAU/MMD-PV】
深い解釈と解説を書いてくださってる方がいらっしゃるようで(ありがとうございます!)もはや作者の無駄話は不要な感もありますが、以下に与太話をたたみます。
■今回の参考文献について
「ユクスキュル」とは、エストニア出身・ドイツの生物学者の名前です。環世界(umwelt)という概念を打ち出したことで知られています。
タイトル『ユクスキュルの壁』は別に学術用語として存在している言葉でも何でもないのですが、ちょっとこう書くと学術用語っぽくなりませんか。ほら、マリーの部屋とか。シュレディンガーの猫とか。そういう感じで。
■色々間違っていそうなドイツ語について
うp主は第二外国語の履修がドイツ語なだけで、特に専攻とかそういうこともないのでちょっと文法には自信がありません。が、一応自信がない分辞書や文法書の類をある程度は調べながら書きました。
ドイツ語を選んだのは厨二病が半分、参考文献『生物から見た世界』の原著がドイツ語だからというのが半分です。ドイツ語の訳はもう既にwikiに書いてくださってる方がいらっしゃるのでとりあえず新しくは書きません。自分の拙い独文が合ってたっぽいことにほっとしています。
■環世界と色々
理系分野の概念で文系が歌詞書いてしまうとこうなります。環世界に関連した話題を哲学方面の人が言及している例が結構あるみたいなのでまあいいのかなあという気もしていますけれども。
■歌詞中の元ネタとか
蛇足といえば蛇足な項目なので書くかどうか迷ったのですが、まあそんなに見ている人の多い気もしないブログなので自重しないで垂れ流しておきます。
・シャボン玉の中で:『生物から見た世界』に、環世界をシャボン玉に例えた表現がありまして。
・泡沫の干渉:薄膜干渉。液体の薄い膜によって像が歪む。
・三度の間隔:和音において一番調和するのは五度の位置。一、三、五の三和音の時、三度の位置にある音は和音に表情の変化をもたらす。
・復号と符号化:符号化=暗号化≒記号化⇔復号。情報・通信処理において送受信のためにメッセージを変換する。
■色々間違っていそうなリキッドなんちゃら解釈
Liquid Funk(ドラムンベースの綺麗めなやつ)が好きなのでそういうの作りたかったんですが、ダンスミュージック界隈の方に怒られそうな気がしてきた。
好きな要素ぶちこめーしたらベースの低音とバスドラムの低音とチェロの低音とボーカルの低音でアップアップになってもう本当にバカかとアホかと。ただ、低音域を聞かせることが必ずしも音そのものの低域を持ち上げたり残したりすることとは限らないという点については勉強になった気がします。後、バスドラムが鳴ってる瞬間だけベース引っ込めてもいいんだぜっていうのは調べていて初めて知りました。
ピアノは弾けないので正直まったく詳しくないんですが、ダンスミュージックのピアノは大好きなので入れました。高音域の楽器欲しかったしな!
ショート版からドラムの音は全く変わった(厳密には元のバージョンの音を加工したものも鳴っていて、フル版ではがつがつした音と重ねちゃった)のですが、良くなっているといいなあと思います。音作りというものを知らない人間なので、せめてもの参考に色々なLiquid Funkの曲を聴いたものの、本当に色々あるもので……。
■参戦したささらさんについて
ささらさんの声が好きなので呼びました。以上。
えーと、素とグレの中間みたいな声がシリアスでとっても好きです。歌の方の声もめちゃくちゃ好きなんですけど、はっきりしっかりしてるのでコーラスで呼んだら絶対シンさんのボーカルが溶けて消える気ががが
結構ささらさんパートの音声作ったのは完成間近で、とっさに呼んだという感じなのですが、こういう音声をさっと作れるのはかなり強みだなあと思います。イントネーションや強弱を整える手間もまた楽しい。
■MMD-PVが作りたくて
矢板さんの海歌シンモデルVer.1が出たときからオリジナル曲PV作りたいなあと思っていたので、構想期間がしばらくあり。それまでMMD全くいじったことがなかったので勉強しながら作りました。モデルのVer.2登場もあって、ショートバージョンからやはり色々変わっています。Ver.1は表情がはっきり出て、Ver.2は肩口や足元のディテールがより美しいので、動画によっては両方使うのも面白いかも知れませんね。